栃木は、日光東照宮へお詣りする朝廷の勅使(例幣使)が通る日光例幣使街道の宿駅として整備された。
同時に、江戸とを結ぶ巴波川の水運で物資の集積地として繁栄し、現在も残る蔵の町並みが出来上がった。
現在の栃木県の県庁所在地は宇都宮市だが、明治4年の廃藩置県で栃木県の県庁所在地だったのが栃木市で、そればかりか栃木県と宇都宮県と2つに分かれていた。
2つの県が合併し、明治17年に現在の宇都宮市に県庁が移転したが、「商都」としての繁栄は変わらなかった。
かつての日光例幣使街道は「蔵の街大通り」という名で、重厚な店蔵や土蔵が軒を連ねている。
(2020.03)