世界遺産ー大森銀山の町並み
東京から寝台特急「サンライズ出雲」に乗って、初めて山陰方面を二泊三日の旅をした。
最初に廻ったのは世界遺産にもなっている石見銀山(大森銀山)の町並み。
大田市駅からバスで35分にある大森銀山の町並みが重要伝統的建造物保存地区に指定されたのが昭和62年と古いが、それらを含む遺構が世界遺産に登録されたのは20年後の平成19年だ。
銀山が最初に発見されたのは、古くは鎌倉時代末期とされるが、本格的な開発が行われたのは江戸時代に入ってからで、天領(幕府直轄地)になったことで大いに発展した。
狭い谷筋に細々と続く街並みには武家や商人、一般の人々、寺社が密集して混ざり合うという、当時の封建社会においては珍しいもので、全盛期には20万人住んでいたとされる。
当時の江戸の人口が40万だった頃なので、銀山によって繁栄した都市だったといえる。
近代に入っても細々と採掘が続いてきたが、大正12年に休山となった。
3㎞以上も続く往時の古い街並みが現在も残っていて、バスを降りてからはレンタルサイクルを利用して散策した。
(2022.10)